日経平均<.N225> 日経平均先物9月限<0#2JNIU1:>
終値 10005.9 +116.18 終値 10020 +130
寄り付き 10008.00 寄り付き 10010
安値/高値 9986.33─10042.75 安値/高値 9980─10050
出来高(万株) 153902 出来高(単位) 27807
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[東京 20日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は反発した。19日の米株大幅
高の流れを引き継ぎ、東京市場でも買いが先行。アップル
イテク株中心に幅広く買われた。ただ、薄商いが続いているほか、1万円から上値では国
内リアルマネー勢が売りの方向で上値の重い展開。為替がやや円高に振れたこともあり、
日経平均は伸び悩む場面もあったが、引け値では7月11日以来、1週間超ぶりとなる1
万円台を回復した。
東証1部騰落数は値上がり947銘柄に対し値下がり547銘柄、変わらずが175銘
柄。東証1部の売買代金は9833億円だった。
19日の米国株式相場は急伸。IBM
決算を好感し、ハイテク銘柄や消費関連銘柄に買いが入った。このほか、米連邦債務上限
の引き上げ問題で、上院超党派議員グループがまとめた3兆7500億ドルの赤字削減案
をオバマ大統領が評価、市場心理が改善したという。米株高を受けて東京市場では序盤か
ら買いが先行した。
前日に売られていたハイテク株や銀行株が寄り付きから買い優勢となり、終日堅調だっ
た。「現物、先物に海外勢のまとまった買いが先行した。日米企業決算への期待感が高ま
っているほか、欧米債務問題についても最悪の事態がすぐに訪れるわけではないとの楽観
的な見方が広がりつつある」(大手証券)という。アップルが19日発表した第3・四半
期(4─6月)決算が市場予想を大幅に上回ったことでファナック<6954.T>やソフトバン
ク<9984.T>など関連銘柄が物色された。
ただ、邦銀系の株式トレーダーによると、朝方のバスケット注文が今日は見られず、フ
ローがつかめないと指摘する。前場はほぼ全面高だったが、おおむね短期筋による買いだ
ったのではないかと同トレーダーはみている。一方で、国内機関投資家をはじめリアルマ
ネーは上値で売りを出す方向で、1万円から上値は重いという。後場には為替がやや円高
方向に振れたことで伸び悩む場面があった。
一方、底堅い地合いが続いており、日経平均は引け値で1万円台を回復した。準大手証
券トレーダーは「良好な需給に支えられて堅調を持続している。GLOBEX(シカゴの
金融先物取引システム)の米株先物が高く、今晩の米株高への期待感もある」と指摘して
いた。
個別銘柄では安川電機<6506.T>が3日続伸。19日に発表した2011年9月中間期業
績予想の上方修正を好感した。連結営業利益は70億円から80億円、連結当期利益は4
5億円から57億円に修正した。モーションコントロールやロボットの好調が寄与すると
いう。また東京電力<9501.T>が5月12日以来約2カ月ぶりに500円台を回復した。
きょうジャスダックに新規上場したラクオリア創薬<4579.OS>の初値は公開価格160
0円を7.5%下回る1480円だった。寄り付き後は一時1548円まで上昇したもの
の、その後は売り優勢となり、1400円台後半でもみ合った。引け値は1500円。
(ロイターニュース 杉山容俊)