債券先物は150円台後半で推移し、やや上げ渋る展開か/債券・金利 今日のポイント 2018年02月23日(金曜日)−株式会社フィスコ 担当 小瀬 正毅 問合せ先:03-5774-2444 newsadmin@fisco.co.jp
今日のポイント *07:59JST 債券先物は150円台後半で推移し、やや上げ渋る展開か
<円債市場> 22日 債券先物3月限終値:150円83銭 レンジ:150円76銭-83銭 23749枚
本日23日の債券先物3月限は150円台後半で推移し、やや上げ渋る展開となりそうだ。 為替相場は円高方向に振れているが、株価反発が予想されていることから、債券先物の 上昇は一服するとみられる。現物債の取引では5年債の気配が相対的にしっかりとなり そうだ。株価反発の場合、10年以降の年限の気配はやや甘くなる可能性がある。
・債券先物3月限想定レンジ:150円75銭-95銭 10年債利回り:0.05%-0.06%
<米国債概況> 22日の米国長期債相場は反発。米金利先高観は後退していないものの、利回りの絶対水 準を重視する一部投資家の買いが入ったことが要因。10年債利回りは一時2.903%近辺まで 低下した。株高は特に意識されなかったようだ。市場参加者の間では「1月の米連邦公開市 場委員会(FOMC)の議事要旨は予想されたほどタカ派的なものではなかった」との見方が 少なくないことから、今年4回の利上げが行なわれる可能性は低いとの見方が再び広がって いる。
なお、22日に行われた7年国債入札では最高落札利回りが2.839%、間接落札比率は62.2 0%、応札倍率は2.490倍となった。応札倍率と間接落札比率は前回実績を下回った。
カーブは短・中期、短・長期間などでフラットニング。2年-10年は66.70bp近辺、5年-30 年は54.95bp近辺で引けた。2年債利回りは2.25%(前日比:−2bp)、10年債利回りは2.92% (同比:−3bp)、30年債利回りは3.21%(同比:−1bp)で取引を終えた。
[本日の主要政治・経済イベント]
<国内> ・08:30 1月全国消費者物価コア指数(前年比予想:+0.8%、12月:+0.9%)
<海外> ・16:00 独・10-12月期GDP改定値(前年比予想:+2.9%、速報値:+2.9%) ・19:00 ユーロ圏・1月消費者物価指数改定値(前年比予想:+1.3%、速報値:+1. 4%)・22:30 カナダ・1月消費者物価指数(前年比予想:+1.5%、12月:+1.9%) ・24:15 NY連銀総裁とボストン連銀総裁が討論会参加(FRBバランスシート) ・05:40 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演(米国経済見通し) 《MK》