訂正：欧州株式市場サマリー（24日）

　訂正：欧州株式市場で過去最安値からの上昇率と出来高に関するＦＴ１００種総合株価

指数への言及をＦＴＳＥユーロファースト３００種指数に訂正します。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（カッコ内は前営業日比）

ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン）<.FTSE>

　終値　　　　　　5402.41（＋30.03）

前営業日終値　　　5372.38（＋43.72）

--------------------------------------------------------------------------------

クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト）<.DAX>

　終値　　　　　　 休場

前営業日終値　　　5957.44（＋11.75）

--------------------------------------------------------------------------------

ＣＡＣ４０種平均指数（パリ）<.FCHI>

　終値　　　　　　3912.73（＋1.98）

前営業日終値　　　3910.75（＋12.37）

--------------------------------------------------------------------------------

　＜ロンドン株式市場＞　４日続伸。クリスマスイブで短縮取引となるなか鉱山・石油・

銀行株に買いが入り、１年３カ月ぶりの高値で引けた。

　ＦＴ１００種総合株価指数<.FTSE>終値は５４００台に乗せた。週足では４％近く上昇

した。

　取引は２９日に再開される。

　ＩＧインデックスのセールストレーダー、フィリップ・ジレット氏は「今週は上向きの

勢いがあった」と述べた。

　金属価格の上昇を背景に鉱山株に買いが入った。このところ下落していた金に安

値拾いの買いが入り、価格は１オンス＝１１００ドルを上抜けた。

　銀生産のフレスニロが６．１％高。ランドゴールド・リソーシズ、ア

ングロ・アメリカン、カザキミス、ＢＨＰビリトンが１．１―

１．３％上昇した。

　エネルギー株も堅調。ＢＧグループ、ロイヤル・ダッチ・シェル、

ＢＰが０．６―１．５％値を上げた。

　クリスマス前の駆け込み需要に対する期待を背景に小売株も買われた。ネクスト

、キングフィッシャー、ホーム・リテール・グループが０．５

―１．６％上昇した。

　銀行株も買い優勢。ＨＳＢＣ、バークレイズ、ロイズ・バンキング・

グループが０．２―０．７％高。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド

（ＲＢＳ）が３．１％上昇。関係筋によると、資産運用会社アバディーン・ア

セット・マネジメントはＲＢＳの資産運用部門の買収を検討している。

　＜欧州株式市場＞　続伸し、２日連続で約１年３カ月ぶりの高値で引けた。閑散とした

取引のなか、商品関連株と銀行株が上げを主導した。

　ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数<.FTEU3>の終値は１．２２ポイント（０．１２

％）高の１０３８．５６。同指数は３月９日につけた過去最安値から約６１％上げている。

年初からの上昇率は約２５％。年間上昇率は、約３４％上げた１９９９年に迫る勢いとな

っている（訂正）。

　ブルーイン・ドルフィン証券（ロンドン）のチーフストラテジスト、マイク・レンホフ

氏は「昨年の不幸な状況を考えると（市場が）こうして上向いているのは良いことだ」と

指摘。企業業績が大きく伸びていることが株価を支えるとして「この上昇は年明けも続く

とみている」と述べた。

　この日はクリスマスイブのために取引時間が短縮され、ドイツ、イタリア、スペイン、

スイスなど多くの欧州諸国の市場は休場だったため、ＦＴＳＥユーロファースト３００種

指数（訂正）の出来高は３カ月平均の２２．６％にとどまった。

　金属価格の上昇を受け、鉱山株が買われた。ＢＨＰビリトン、リオ・ティント

、フレスニロ、エクストラータは１─６．１％上昇。

　原油価格の上昇でエネルギー関連株も上昇。ＢＰ、ＢＧグループ、

タロー・オイル、トタルは０．３─２．３％高。

　銀行株も大方上昇した。サンタンデールは０．６％、ＨＳＢＣは

０．７％、それぞれ上げた。

　一方、大手製薬会社のロシュは０．７％下落した。米裁判所が同社の貧血治療

薬の「ミルセラ」がアムジェンの特許を侵害しているとの判決を下したことが響

いた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［東京　２５日　ロイター］