[フランクフルト 4日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が4日公表した調査によると、ユーロ圏消費者の2月のインフレ期待が低下、経済成長と雇用に関する見方は改善した。
ユーロ圏のインフレ率は過去最高水準から鈍化し始めており、向こう数カ月の間にさらに大きく低下する可能性があるとみられている。ただし、ECBの目標である2%を超える水準は続くとの懸念は根強い。
調査はユーロ圏の主要6カ国に住む成人約1万4000人を対象に実施した。今後1年間のインフレ期待は前月の4.9%から4.6%に低下し、今後3年のインフレ期待も2.5%から2.4%に下がった。
今後1年間の成長率予想は前月のマイナス1.2%からマイナス0.9%に上昇、失業率予想は11.6%から11.5%に改善した。
一方、所得の伸びについては、消費者はより悲観的になった。今後1年間の名目所得の伸び率予想は1.3%から1.2%へと鈍化した。