米連邦準備制度理事会（FRB）の金融政策決定に影響を与える可能性のあるインフレ・データに投資家が注目しているためだ。ナスダックとS&P500種株価指数は先週金曜日、5週連続の上昇を記録した。このため投資家の間では、FRBによる利下げの可能性について、その時期が再評価されている。
FRBが政策緩和を開始することへの期待は、年間を通じて変動してきた。にもかかわらず、FRB政策担当者は堅調な経済を理由に、即時利下げの必要性を軽視している。CMEのFedWatchツールによると、トレーダーは現在、少なくとも25ベーシスポイントの利下げが早ければ9月に実施される可能性を51.2%としている。
米国債の利回り低下期待を受け、半導体株は恩恵を受け、ナスダック：NVDAのエヌビディアは先週末に過去最高値を記録した後、2.5％上昇した。
T+1」決済サイクルにより、取引プロセスは今日から大きく変化する。この変更は、2営業日ではなく1営業日で取引を決済することで、カウンターパーティ・リスクを減らし、市場の流動性を高めることを目的としている。XTBのリサーチ・ディレクターであるキャスリーン・ブルックス氏は、銀行や取引所がこの移行に向けて大規模な準備を進めており、市場運営への影響が予想されるとコメントした。
週明けには、FRBがインフレの指標として推奨する4月の米個人消費支出価格指数が発表される。同指数は月次ベースでは横ばいと予想される。このほか、第1四半期国内総生産（GDP）第2次試算値やFRBベージュブックなどの経済データが発表される。中央銀行当局者の講演も週を通して予定されている。
米国東部時間午前5時40分の取引開始時、ダウEミニは24ポイント（0.06％）上昇、S&P500Eミニは15.75ポイント（0.30％）上昇、ナスダック100Eミニは95.5ポイント（0.51％）上昇した。UBSグローバル・リサーチは、S&P500の年末目標を従来の5,400から5,600に更新した。
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