セラフィム・スペースが発表したところによると、宇宙関連企業への投資額は第2四半期に全世界で24億1000万ドルに達し、3四半期連続で増加傾向が続いている。この成長は、これまでこの分野への投資を抑制していた高金利の時期を経てもたらされたものである。
スペースX社やプラネット・ラボ社は、地政学的緊張の高まりを背景に、衛星ベースの画像や情報収集資産への支出増加から利益を得ている企業のひとつである。欧州の投資環境は横ばい、北米の投資環境は前四半期比50％減となったものの、宇宙分野の全体的な明るい勢いは注目に値する。
当四半期のハイライトは、上海スペースコム・サテライト・テクノロジーへの9億4,300万ドルの大型投資で、中国の宇宙技術案件としては過去最大となった。この投資は、中国の投資家が米国の宇宙開発に対抗する決意を固めていることを示している。
セラフィム・スペースのジェームス・ブリューガー最高投資責任者（CIO）は、「2025年の宇宙投資市場は2024年よりも良くなる」と予測し、今後18ヶ月以内に地政学的な課題が解決される可能性は低いと楽観的な見方を示した。
第2四半期の数字は、第1四半期に記録した23億9000万ドルを上回り、前年同期の11億6000万ドルから大幅な伸びを示した。6月までの過去12ヶ月間で、宇宙関連企業は85億ドルを確保し、前年の51億ドルから大幅に増加した。
インベスティング・プロの洞察
宇宙セクターの現在の投資急増は、宇宙・防衛市場で事業を展開するアストロテック・コーポレーション（ASTC）のような企業の財務データに反映されている。InvestingProのデータによると、ASTCの時価総額は1,400万米ドルと控えめで、小規模な宇宙関連企業への投資機会の大きさを示している。
ASTCの財務指標は、2024年第3四半期時点の過去12カ月間で456.67%という目覚ましい収益成長を示しており、同期間の株価収益率（PER）がマイナス1.27であるにもかかわらず、事業が好転する可能性を示している。この成長は45.11%という大幅な売上総利益率を伴っており、急成長する宇宙産業で財務の健全性が向上している企業を探している投資家を引き付ける可能性がある。
InvestingProのヒントは、ASTCが現在0.37という低い株価純資産倍率で取引されていることを示唆している。さらに、同社は貸借対照表上、負債よりも多くの現金を保有しており、財務の柔軟性を提供している。しかし、ASTCは現金をすぐに使い果たしており、株価はしばしば市場とは逆方向に動いていることに注意する必要がある。
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