世界の株式市場は今日、過去最高値に近い位置にあり、投資家の関心はチップ製造業界のリーダーであるエヌビディアの待望の決算報告に向けられている。2019年以降、株価が約3000％急騰した同社は、今や時価総額3.2兆ドルを誇っている。
エヌビディアが間もなく発表する決算では、第2四半期の収益が倍増することが明らかになると予想されているが、それでも空前の期待には及ばないかもしれない業績だ。市場関係者は、エヌビディアの市場価値が大きく変動することを予測しており、これまでのどの企業にとっても最大の業績関連の動きとなる可能性がある。
市場全体では、日本以外のアジア太平洋地域の株式で構成されるMSCI指数は0.4％の微減となり、日本の日経平均株価は0.2％下落した。一方、原油価格は最近の急騰から後退し、中国の需要に対する懸念が再燃する中、ブレント原油先物は1バレル80ドル弱で取引されている。
S&P500種株価指数は夜間に約0.2％上昇したが、アジア市場では0.1％の小幅な下落となった。ナスダック100先物も0.3％下落した。香港では、ハンセン指数が0.5％下落するなか、電子商取引株は最近の低迷から安定化の兆しを見せた。これは、PDDホールディングスが週初に同セクターに影響を与えるコメントを発表したことによるもの。
中国では、スポーツウェア大手のアンタがトップパフォーマーに浮上し、予想を上回る利益と13億ドルの自社株買いの報告を受けて株価は8.5％上昇した。逆に、オーストラリアのギャンブル会社タブコープの株価は、資産評価損を発表し、コスト増が収益目標の未達につながると警告したため、12％急落し、2020年以来の急落となった。
アジア市場では為替相場は安定しており、市場予想をやや上回ったインフレ・データを受けて豪ドルは0.2％上昇し、1月以来の高値となる0.6813ドルに達した。利下げを見越した米ドル安は、他のほとんどの通貨を上昇させた。円相場は1ドル＝144円32銭で取引されている。
金利先物は、パウエル米連邦準備制度理事会（FRB）議長が先ごろ利下げを支持したことを受け、年内の米利下げ幅を合計100ベーシスポイントと見積もっている。これとは対照的に、イングランド銀行の慎重なスタンスにより、スターリングは年初来で4.1%上昇し、G10通貨中最も好調なパフォーマンスとなった。スターリングは2年以上ぶりの高値をつけ、本日1.3269ドル近辺で取引された。
債券市場では、米国債利回りが堅調に推移し、10年物利回りは3.83%、2年物利回りは3.87%となった。暗号通貨市場では、ビットコインが4％安の59,350ドル、金は1オンス2,517ドルを維持した。
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