ドル／円
正午現在 ８９．９７／０１ １．４６２０／２１ １３１．５２／６３
午前９時現在 ８９．８９／９２ １．４６２０／２４ １３１．４４／５５
ＮＹ17時現在 ８９．６２／６７ １．４６１７／２２ １３１．０２／１２
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［東京 ２９日 ロイター］ 正午現在のドル／円は、ニューヨーク市場の午後５時時
点から上昇し８９円後半で取引されている。一時９０．２３円と２５日以来の９０円台回
復となった。前日までの急ピッチな円上昇の反動で、この日はドルなどで短期筋を中心に
ポジション調整の買い戻しが進んだ。ドルは前日東京市場でつけた８カ月ぶり安値の
８８．２３円から２円上昇した。
この日は前日から一転して買いが先行。短期筋がけん引した急ピッチな値動きの反動で
「いったんポジションを手仕舞う動きが先行した」（外銀）という。中間期末をあすに控
えて投機筋が売買を小休止させたこと、海外短期勢も四半期末で「ここ数日は手が出しづ
らくなる」（別の外銀）ことなども一因と指摘されている。
仲値公示にかけての取引では、一部邦銀の買いが目立ったとの指摘が複数上がった。市
場では、２６日に三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306.T>子会社の米ユニオンバン
クが発表した２０億ドルの増資に関係したまとまった円売りではないかとの観測が複数あ
った。あすにかけて日本企業を中心に実需筋が期末に絡んだ売買を活発化させるとの見通
しから、目先は期末フローが左右する方向感の乏しい展開になりやすいとの声が出ている。
時事通信が午前９時前、藤井財務相の発言として「異常事態では介入あり得る」「（今、
為替の動きは）急激すぎる」などと伝えたことも、円売りの後押しになったという。し
かしその後財務相は、足元の為替市場で円相場が乱高下していることについて「誤差の内
だ」と発言。目立った反応はなかったものの、市場では「最近は財務相発言がかなり振れ
ており、相場の値動きを荒くする一因になっている」（邦銀）との声が上がった。
円は他通貨に対しても軟調。ユーロは一時１３１．６６円と前日につけた２カ月ぶり安
値から１．８円、英ポンド／円は
３．４円、豪ドル／円
しとなった。
＜８月全国コアＣＰＩは過去最大の下落率＞
総務省がけさ発表した８月全国消費者物価指数（生鮮食品除く総合、コアＣＰＩ）は前
年比２．４％低下と、ロイターがまとめた事前予想の２．４％低下と一致。４カ月連続で
過去最大の下落率を更新した。発表直後にドルは８９．７０円付近から８９．８８円付近
へ、ユーロも１３１．１５円付近から１３１．４０円付近へ小幅円安が進んだが、前日か
ら続く買い戻しの流れを引き継ぎ「上値にあった（買い戻しを誘発する）ストップロスを
狙った買いが入った」（さらに別の外銀）ためだったという。
（ロイター日本語ニュース 基太村真司記者）
（shinji.kitamura@thomsonreuters.com；０３―６４４１―１７９１；ロイターメッ
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