バンナムHD (T:7832):4520円(-390円)急落。
前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は259億円で前年同期比39.9%増益、上半期の好調決算を引き継ぐ形になっている。
また、主力のネットワークエンターテインメント事業の好調で、通期予想は従来の600億円から750億円に上方修正している。
ただ、もともと上方修正は必至とみられており、通期の市場コンセンサスは830億円程度である。
上方修正にインパクトが乏しいことから目先の出尽くし感につながる。
三菱ケミHD (T:4188):843.1円(-58.7円)大幅続落。
前日の後場に発表した決算内容が引き続き嫌気されている。
10-12月期営業利益は837億円で前年同期比23.1%減益、上半期の微増益から急速に悪化する格好になっている。
中国のMMA需要が急減速しているもようで、ケミカルズ事業が大きく下振れているようだ。
機能商品事業も伸び悩んでいるなど事業環境の悪化から、据え置きの通期予想には下振れ懸念が増す形のようだ。
マツダ (T:7261):1300円(+78円)急伸。
前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は596億円で前年同期比44.4%減益、10-12月期は287億円で同6.4%減益となった。
市場コンセンサスを100億円以上上回る着地、西日本豪雨の影響からの回復が想定以上に進んだもよう。
出荷台数の上振れによって、通期営業利益は従来の700億円から800億円、前期比45.4%減に上方修正、750億円程度であった市場予想を上回る水準となっている。
ラクオリア創薬 (T:4579):1260円(+10円)朝高後、前日終値近辺でもみ合い。
18年12月期に保有する外貨建て債券等の受取利息で営業外収益として有価証券利息0.32億円を計上する一方、為替相場の変動で為替差損が発生したことから営業外費用として為替差損0.32億円を計上すると発表している。
通期予想(営業損益は11.74億円の赤字、純損益は11.94億円の赤字)は現時点では修正しないとしており、悪材料出尽くしとの見方から買い戻しが入っていたが、株価は朝高後、マイナスに転じている。
古河電工 (T:5801):3400円(+150円)急反発。
前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は307億円で前年同期比7.7%の減益だが、10-12月期は132億円で同14.2%の増益に転じている。
通期予想は、持分法利益の下振れで経常利益は下方修正も、営業利益は据え置いている。
ハーネスの販売好調などで自動車部品・電池事業が上乗せとなっており、相対的な業績の底堅さが意識される展開になっている。
ソフトバンクG (T:9984):9913円(+1451円)急騰。
前日に自社株買いの実施を発表、ポジティブなインパクトにつながっている。
時価総額の6.4%に相当する6000億円を上限に実施、取得期間は2月7日から来年の1月31日までとしている。
ソフトバンク (T:9434)の新規上場に伴う売却資金を取得資金に充当、取得株は消却予定としている。
同時に第3四半期の決算も発表、10-12月期営業利益は4383億円で前年同期比60.0%増益、ビジョンファンドのセグメント利益も拡大している。
ワークマン (T:7564):7490円(-170円)一時急伸。
19年3月期の営業利益を従来予想の111.80億円から130.60億円(前期実績106.03億円)に上方修正している。
新業態「ワークマンプラス」の出店で「FieldCore」「Find-Out」「AEGIS」の主要3ブランドの認知度が高まり、客層が拡大したことから利益が押し上げられる見込み。
同時に発表した第3四半期累計(18年4-12月)は前年同期比28.9%増の109.58億円で着地した。
株価は朝高後にマイナスに転じている。
ロックオン (T:3690):1190円(+94円)大幅に続伸。
11万株(1億円)を上限に自社株買いを実施すると発表している。
発行済株式総数(自社株除く)に対する割合は1.73%。
取得期間は7日から4月26日まで。
また、19年9月期の営業損益予想を0-0.50億円の黒字(従来予想未定、前期実績0.98億円の赤字)と公表した。
マーケティングプラットフォーム事業や商流プラットフォーム事業が好調に推移すると見込む。
第1四半期(18年10-12月)は0.26億円の赤字で着地した。