日経平均<.N225> 日経平均先物9月限<0#2JNI:>
前場終値 9527.21 +247.56 前場終値 9530 +240
寄り付き 9462.82 寄り付き 9520
安値/高値 9456.19─9537.14 安値/高値 9490─9540
出来高(万株) 80926 出来高(単位) 34788
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[東京 8日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は急反発。前日比200円
を超える上昇となり、6月29日以来の9500円台を回復。米ステート・ストリート
振れたことで、輸出株や金融株を中心に買いが先行した。ショートカバーだけでなく海外
のロングオンリー系資金からの買いもみられたという。
ただ5月機械受注が予想を下回ったほか、マイナーSQ(特別清算指数)算出や参議院
選挙を控え買い一巡後は高値もみあいとなった。
前場の東証1部騰落数は、値上がり1498銘柄に対し値下がり101銘柄、変わらず
が62銘柄。東証1部売買代金は5432億円だった。
米景気と企業業績、欧州の金融危機といった市場の懸念材料に対する不安感がややマイ
ナーな材料とはいえ後退した。
米大手資産運用会社ステート・ストリート
したほか、米チェーンストア週間売上高指数や週間住宅ローン申請指数が高かった。欧州
金融機関へのストレステスト(健全性審査)で、スペイン国債のヘアカット(担保の掛目
)が3%と低い数値に設定されたとの一部報道も安心感を誘ったという。
市場には悲観論がまん延していたために、やや小粒なポジティブ材料でも買い戻しが入
りやすかったとみられている。ただ、商いは膨らまなかったが、「ショートカバーだけで
なく海外のロングオンリー系資金からの買いも輸出株などにみられた」(外資系証券トレ
ーダー)との声もあった。
ITCインベストメント・パートナーズ・シニアポートフォリオマネージャーの山田拓
也氏は「外部要因の好転を待つことになるが、欧州のストレステストなど材料をひとつづ
つこなしながら株価は徐々に底堅さを強めるのではないか。景気対策の反動が出るのは予
想されていたことであり、企業業績などがそれほど悪くないということが確認できれば市
場センチメントも好転するだろう」と述べている。
個別では、米株高と円安を好感し、ソニー<6758.T>、トヨタ自動車<7203.T>、キヤノン
<7751.T>などの主力輸出株が大幅高。金融不安も後退し、三菱UFJフィナンシャル・グ
ループ<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、みずほフィナンシャルグル
ープ<8411.T>の大手銀行株もしっかりだった。海外勢からの買いが入っていたとの指摘が
あった。
イオン<8267.T>が反発。7日に発表した2010年3―5月期連結営業利益が前年同期
比149.8%増の217億円になったことが好感された。消費低迷や天候不順から売上
高は前年同期を下回ったものの、コスト削減により大幅増益を確保した。11年2月通期
の業績予想は据え置いた。
(ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)