[深セン 16日 ロイター] - 中国の通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]は16日、1─9月の売上高が6108億元(約860億ドル)となり、前年同期比で24.4%増加したことを明らかにした。
ファーウェイは8月、米政府による禁輸措置により、今年のスマホ部門の売上高が約100億ドル押し下げられる可能性があると予想していた。
一部の米製品の禁輸措置は11月まで猶予されているが、来月に措置が発動されると米製品へのアクセスを失うことになる。
第3・四半期(7─9月)の数値は発表しなかったが、過去の発表を元にロイターが算出したところ、売上高は27%増の1652億9000万元(232億8000万ドル)だった。
同社が7月に発表した上半期の売上高は23.2%増だった。
1─9月のスマートフォンの出荷台数は、前年同期比26%増の1億8500万台超。ストラテジー・アナリティクスの試算によると、第3・四半期の出荷は29%増と大幅に伸びた。出荷台数の伸びは第1・四半期が39%、第2・四半期は23.2%だった。
広報担当は「第3・四半期も堅調な業績が続いたことは、一部の国による措置やいわれなき批判にもかかわらず、ファーウェイやその技術やサービスへの信頼を示している」と自信を示した。
コンサルティング会社カナリスのニコール・ペン氏は「米制裁前のレベルには戻っていないものの、第3・四半期の海外向け出荷は急回復した」と指摘。ただ、制裁前に発表された製品が好調な出荷をけん引し、長期的な見通しはなお弱いと述べた。
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