住友林業は15日、中国の住宅内装市場に参入すると発表した。
建材大手である北京金隅(2009/HK)の傘下企業に出資し、合弁事業を展開する。
内装付き住宅の需要が高まる中国で、両社は日本式の内装設計・施工技術やノウハウなどを生かし、「省スペース化を実現した住宅」「快適で安心・安全な住宅」の普及に取り組んでいく。
両社が出資するのは、北京金隅傘下の北京金隅装飾工程公司(金隅装飾)。
金隅装飾の第三者割当増資を引き受ける形で資本参加する。
増資後の金隅装飾の出資比率は、北京金隅が51%、住友林業が29%、三井物産が20%となる運び。
出資先の金隅装飾は現在、オフィス・商業施設などの内装を主に手掛ける。
住友林業と三井物産の出資参画により、今後は住宅内装を主力事業に育てるべく注力する方針だ。
一方、住友林業は日本国内で培った住宅事業のノウハウを基盤に、技術指導を通じて金隅装飾の中国内における優位性や競争力の向上に取り組む。
また、三井物産は現地の住宅に対するニーズを直接把握し、その情報・知見を活用することで、住宅周りの新規ビジネスを創造していく。
【亜州IR】 <ZN>