[ロンドン 15日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した7月の小売売上高指数は、前月比0.2%上昇と、予想外の上昇を記録した。
オンライン販売が3年ぶりの大幅な増加となった。10月31日の欧州連合(EU)離脱期限を控えて、個人消費が引き続き景気を下支えしていることが浮き彫りとなった。
ロイターがまとめた市場予想の中央値は0.2%の低下だった。前月は0.9%上昇していた。
7月の小売売上高指数は、前年同月比では3.3%上昇。前月は3.8%上昇、ロイターがまとめた市場予想は2.6%上昇だった。
英国ではインフレが抑制されている一方、賃金の伸びは過去11年で最高となっており、これまでのところ、個人消費はEU離脱を巡る不透明感の影響を大きく受けていない。
5─7月の小売売上高指数は0.5%上昇。上昇率は今年最低だった。5月の販売が数量ベースで減少した。
ONSのライアン・マーフィー統計官は「四半期ベースで百貨店販売は減少が続いているが、7月は今年初めて増加した」とし「オンライン販売が前月比で急増したが、これは販促策によるものだ」と述べた。
オンライン販売は前月比6.9%増。数量ベースで2016年5月以来の大幅な増加となった。米アマゾン (O:AMZN)のプライム会員向けセール「プライムデー」が寄与した。
一方、家庭用品店の販売は5.4%減と、2年ぶりの大幅な減少を記録した。気温が高く、家具・照明店への客足が鈍った。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20190815T093738+0000