[東京 12日 ロイター] - 三菱UFJ銀行がスペイン最大手のサンタンデール銀行 (MC:SAN)の仲介システムを活用し、法人顧客が欧州や中東、アフリカでも取引先候補を探せるサービスを月内にも始めることが12日、分かった。アジアを中心に展開してきた仲介機能を拡充し、将来的な外国為替取引や融資などの新たなバンキング業務につなげる狙い。
サンタンデールのシステムを使った仲介に乗り出すのは、邦銀としては同行が初めて。月内にインターネット上に「MUFGトレードクラブ」を立ち上げ、海外事業に関心のある顧客に無償でアカウントを提供、10月末の本格運用を目指す。複数の関係者が明らかにした。
サンタンデールが主導する仲介機能には、ギリシャのユーロバンク (AT:EURBr)や北欧最大手のノルデア銀行 (HE:NDAFI)、南アフリカのスタンダード銀行 (J:SBKJ)などが参加し、三菱UFJ銀の加盟で14行となった。サンタンデールは2020年までに加盟行を20行以上とする目標を掲げている。
(山口貴也、梅川崇)