[サンディエゴ 2日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は2日、米経済は「良好な状態」にあるものの、先行きの見通しは強弱まちまちだという認識を示した。
総裁は経済会議で、貿易を巡る不確実性や地政学リスクといった要因が経済への「逆流」となっており、連邦準備理事会(FRB)は景気の現状を維持するため、対応が必要になると表明した。また長短金利の逆転を示す逆イールドの兆候も「深刻に捉えている」と指摘した。同時に労働市場は堅調に推移しており、米経済は他の国々よりも前向きだと評価。FRBの責務については、最大雇用は達成目前だが、物価は「もう少し伸びてほしい」と語った。
今後の金融政策調整については含みを残したものの、追加利下げの時期や追加利下げそのものの是非に関して手掛かりを与えなかった。
個人的に気掛かりなことは何かという質問には、先月中旬以降の短期金融市場の変動だとし、金融機関の貸し渋りや準備預金の縮小が要因となっている可能性があると指摘した。その上で金融機関の貸し渋りの理由をFRBで調査していると述べた。公開市場操作(オペ)については有効性を注視しているとした。
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