[マドリード 14日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は14日、ユーロ圏の銀行間の統合は避けられないが、収益性や評価の低さが統合を非常に困難にさせるだろうと述べた。
副総裁はマドリードで開催された金融業界のイベントで、「低い収益性が最終的に評価の低さにつながり、必然的に金融セクターでの統合が非常に難しくなる」と指摘。ユーロ圏の銀行の収益性の低さは高コスト構造と人員余剰にも関係していると指摘した。
またユーロ圏が不況に陥るとは考えていないが、低成長が長期化すると想定。米中通商協議の進展に関してはポジティブと語った。
一方、ECB理事会メンバーのデコス・スペイン中銀総裁は同イベントで、現在のマクロ経済の環境下では、金利がより長期にわたって低水準に留まる可能性が高く、金融業務の利ざやを一段と圧迫すると言及。銀行のバランスシート強化と効率性の向上を求めた。
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