[31日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)が発表した2019年第3・四半期の世界全体のドル準備額は6兆7500億ドルと、第2・四半期の6兆7800億ドルから減少したものの、通貨準備総額に占める割合は61.49%から61.78%に上昇し、18年第3・四半期(61.93%)以来1年ぶりの高水準となった。
通貨準備総額に占める円の割合は5.60%に上昇し、2000年以降で最高。人民元の割合も2.01%に上昇し、IMFが人民元の割合の公表を開始した16年第4・四半期以降で最高となった。一方、ユーロの割合は20.07%に低下。17年第3・四半期以来の低水準となった。
通貨準備総額は11兆6600億ドルと、前四半期の11兆7400億ドルから減少した。
テンパス(ワシントン)のディーリング・トレーディング部門バイスプレジデント、ジョン・ドイル氏は「中銀は引き続き準備通貨の多様化を図るだろうが、ドルは国際貿易に用いられる基軸通貨であり続け、長期にわたって準備金の大半を占めるだろう」と述べた。