[9日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は9日、連邦準備理事会(FRB)による昨年の利下げが企業の低調な投資や地政学上の緊張に絡む景気後退(リセッション)リスクを緩和する一助になったと述べた。さらに、金利は予見可能な将来にわたり据え置かれるとの見通しを示した。
カシュカリ総裁はFOXビジネスとのインタビューで「現時点で中国との貿易摩擦は悪化しているようには見えず、企業の投資拡大という結果につながると考える」と述べた。さらに「FRBの利下げはリセッションリスクを一部後退させた」とも強調した。
また、FRBが様子見姿勢を維持することで金利は今後半年から1年にかけ現行水準にとどまり、インフレ押し上げに寄与する可能性があると予想した。
カシュカリ総裁は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。