[フランクフルト 30日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のエンリア銀行監督委員長は30日、国境を超えた銀行統合の規制を緩和する方針を示した。
銀行が低金利環境のほか、実店舗の維持にかかるコスト増大で圧迫される中、ECBはこれまでも銀行の整理統合を呼び掛けてきたが、共通の預金保険機構がまだ設立されていないことに加え、ユーロ加盟国間で流動性や資本の要件が異なることなどで、国境を超えた銀行の統合はあまり進んでいない。
エンリア委員長はフランクフルトで開かれたECB監督部門と欧州銀行連盟(EBF)の合同会議で、銀行が他のユーロ加盟国で展開している事業を支店として扱えるようにすることなどをECBは検討するとし、「まだ初期段階にあるが、ECBの銀行監督部門が欧州の銀行部門の促進にコミットしていることを納得してもらいたい」と述べた。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200130T200823+0000