[パリ 2日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのフランソワ・ビルロワドガロー仏中銀総裁は2日、新型コロナウイルスの感染拡大で対応が必要になればECBには景気を下支えする用意があるが、現時点で追加措置は不要だとの認識を示した。
総裁はフランスのラジオ局BFMビジネスに、ECBの金融政策はすでに緩和的で、銀行に潤沢な流動性を供給していると指摘、経済が必要とする限り低金利を維持するというコミットメントを通じても経済を支援していると語った。
総裁は「追加措置が必要になり、効果を確信できるのであれば、追加措置の導入が可能だが、まだその段階まで来ていない」と述べた。
総裁はまた、これまでのところ新型ウイルスの影響を感じているのは主に企業のようだが、危機が長引けば長引くほど家計の消費も打撃を受けると警告した。
ウイルスそのものよりも、ウイルスへの不安の方がより悪い影響をもたらすリスクがあるとの見解も示した。
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