[ロンドン 12日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)のブロードベント副総裁は12日、新型コロナウイルスへの対応策について、マイナス金利のメリットとデメリットを検討する必要があると述べた。
副総裁はCNBCテレビに対し「潜在的な政策手段をすべて検討している。これは金融危機以降、断続的に検討してきた問題だ。バランスの判断だ」と発言。「いずれ追加の金融緩和が必要になる可能性はかなりある」と述べた。
ただ、追加利下げには需要刺激効果があるかもしれないが、実体経済に不可欠な融資を行う銀行に悪影響が及ぶ可能性もあると指摘。
「これは(金融政策)委員会で考えなければならない、過去10年間考え続けてきたバランスの問題だ」と述べた。
英中銀は3月に政策金利を過去最低の0.1%に引き下げており、エコノミストの間では、中銀は追加利下げではなく、債券買い入れなどの措置を活用するとの見方が多い。
副総裁は、他の中銀がマイナス金利を採用しても、英中銀がマイナス金利を導入する圧力を感じることはないとも述べた。