[フランクフルト 19日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のレーン専務理事兼主任エコノミストは19日、ECBが新型コロナウイルスの感染拡大を受けで開始した「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)」について、「必要なだけ拡充し、期間も延長できる」と述べた。
レーン氏はオンラインセミナーで「必要に応じて措置を一段と調整していくことにECBはコミットしている」とし、「これにはPEPPの規模拡大のほか、構成内容の調整、必要な限りの期間延長などが含まれる」と述べた。
このほか、全てのシナリオの下で深刻なリセッション(景気後退)入りが想定されているが、厳しいシナリオでは2020年の実質経済成長率はマイナス12%になると指摘。ECBの金融政策スタンスが十分な規模の金融緩和を提供し、テールリスクの高まりに対し防衛するものであることを確実にする必要があるとの見解を示した。