中国中化集団(シノケム)と中国化工集団(ケムチャイナ)の董事長を兼務する寧高寧氏は中国国務院(内閣)がこのほど開いた会見で、両社の合併を進めていることを明らかにした。寧氏は「合併の必要性は高く、積極的に推し進めている」と述べた。合併すれば世界最大級の化学工業企業が誕生する。中化集団は1月、傘下の農業部門の資産を化工集団傘下の農薬世界最大手、シンジェンタに投入している。国務院国有資産監督管理委員会(国資委)が年初に打ち出した計画によれば、化学工業は中央企業(中央政府管轄の国有企業)の再編・統合の重点産業の一つ。中化集団は1950年の設立でエネルギー、化学工業、農業、不動産、金融の5大事業を手掛…