40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

FRBの低金利維持、市場の過剰な上昇招く恐れ=ダラス連銀総裁

発行済 2020-09-22 00:25
更新済 2020-09-22 06:00
© Reuters. 米、向こう2年半から3年はゼロ金利維持必要も=ダラス連銀総裁

[21日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のカプラン総裁は21日、向こう2年半から3年はゼロ近辺の金利維持を迫られる可能性があるとの認識を示した。

カプラン氏はブルームバーグ・テレビとのインタビューで、失業率が2023年までに現在の8.4%から4%ないし3.5%に改善する見込みとした上で、その時点で「おそらく金融緩和は引き続き適切と思われ、相当な金融緩和が適切かもしれない」と表明した。

同時に「その時にゼロ金利を据え置くべきかを現時点で判断することが適切かどうかは定かでなく、将来に判断を委ねたい」とも述べた。

また、米上場企業の全般的な価値は国内経済の規模と比較して割高で、信用スプレッドの拡大が進行しない限り、株式市場の調整は健全と判断され得ると指摘。米連邦準備理事会(FRB)による低金利確約の影響を市場は完全に消化していないようだとした。

カプラン氏はロイターのインタビューに、23年までゼロ近辺の金利を維持することに「完全に」賛成しているとしたが、それ以降まで確約することは金融市場の過剰な上昇と不均衡を招くリスクがあると懸念した。

FRBは15─16日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0─0.25%に据え置くことを決定した。また、インフレ率が2%の目標を超える軌道にあると判断するまで金利をゼロ付近に維持する方針を表明。ただカプラン氏は、インフレ率と雇用がFRBの目標達成に向けて軌道に乗れば「柔軟性を高める」ことが好ましいとして反対票を投じた。

同氏は「こうした約束をしたのなら、特別な理由がない限り、それを果たす必要があると信じている」とし、「私が心配するのは、短期的にリスクテークを促進すれば、不均衡と不安定さを生みかねないということだ」と述べた。

また、労働市場が完全に回復する前にインフレ率が予想外に急上昇した場合、新たな方針によってFRBの対応が難しくなる可能性があるとした。

さらに、経済が回復するにつれて中立金利が上昇すると予想。その場合、「FF金利を現行のままにしておけば、実際には緩和レベルを上げることになる」とも述べた。

今年の失業率については、7.25%まで低下し、マイナス成長は自身の従来予想より小幅な3%以下になると想定した。

*内容を追加しました。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます