[チューリヒ 10日 ロイター] - 国際決済銀行(BIS)のカルステンス総支配人は、スイス中銀の為替介入について、スイスフラン高が進めば同国経済に悪影響が出ると指摘、介入は防衛的な措置だとの見解を示した。
10日付の地元紙ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング(NZZ)とのインタビューで述べた。
総支配人は「スイス中銀は為替レートの目標を設定していない。スイスフランの需要は、世界的な超金融緩和政策の副作用だ」と指摘。
「スイスフランの需要が多い限り、中銀が需要を満たすことは理解できる。需要に対応しなければ、フランが急伸し、スイス経済に甚大な悪影響を及ぼす」と述べた。
スイス中銀のジョルダン総裁は先月、フラン高を抑制するため、為替介入をさらに実施する用意があると述べた。