[17日 ロイター] - 中国政府系シンクタンク中国社会科学院の工業経済研究所の李雪松・副所長は17日、政府の第14次5カ年計画の対象期間である2021─25年について、年平均経済成長率の目標を5%前後に設定すべきだとの見方を示した。
同期間の潜在成長率は5━6%とみられるが、当局は新型コロナウイルスによって大きくなっている景気の変動幅を考慮に入れる必要があると述べた。北京での記者会見で発言した。
「中国が年平均成長率目標を5%前後にすることを私たちは提言する。これは適切だ」と述べた。
今年の成長率は2─3%となり、21年は「比較的高い水準」に回復する可能性があるが、22年に再び減速するかもしれないと語った。
<マクロレバレッジ比率は推計270%に>
記者会見に同席した中国社会科学院金融研究所の張暁晶所長は、中国のマクロレバレッジ比率(国内総生産=GDP=に対する債務総額の比率)が今年1─9月に27.7%ポイント上昇し、270%になったとの推計を示した。
張所長によると、債務水準は今年に約30%ポイント上昇する可能性があるものの、景気回復に伴い次の5年間は年5─6%ポイントの上昇にとどまる見込み。
*内容を追加しました。