[パリ 16日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は、ECBには為替レートが物価に及ぼす影響を相殺する用意があると述べた。
16日公表された仏誌Alternatives Economiquesとのインタビューの抜粋で明らかになった。
ユーロは対ドルで2018年4月以来の高値に上昇しており、ECB当局者の間で為替レートに対する懸念が強まっている。ユーロ高は輸入物価の押し下げと、すでに低水準にあるインフレ率の押し下げにつながる可能性がある。
総裁は「ECBには為替レートの目標はない。ただラガルドECB総裁が述べたように、われわれは為替レートが物価に及ぼす影響を非常に警戒しており、今後も非常に警戒する」と発言。
「悪影響が出る可能性があれば、例外なく政策を総動員する用意がある」と述べた。