[北京 31日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は31日、不動産への過剰融資リスク軽減に向け銀行に融資上限を設定する新たな規制を公表した。
総融資残高に対する不動産融資と住宅ローンの割合に上限を設ける。
人民銀は、この包括的管理制度により銀行は不動産市場の振れに持ちこたえ、金融システムが不動産融資に過度に依存するシステミックリスクを防止することが可能になるとした。
人民銀のデータによると、9月末時点の銀行融資に占める不動産ローンの割合は30%近くとなっている。
4大銀行や国家開発銀行、交通銀行、中国郵政儲蓄銀行(PSBC)の上限は総融資の40%、住宅ローンは32.5%とした。
これより規模の小さい銀行はまちまちで、地域の経済情勢に応じて上下2.5%ポイントで調整する見通しという。
規制を満たせない銀行には猶予期間があり、上限オーバーが2%ポイント以内なら2年、2%以上なら4年とする。
明日1月1日から実施する。