[ワシントン 29日 ロイター] - イエレン米財務長官は29日、カナダのフリーランド副首相兼財務相と電話会談し、経済政策や安全保障、地球温暖化対策などで緊密に連携する重要性を強調した。両政府が発表した。
米財務省の声明によると、両氏は新型コロナウイルス流行の影響軽減に向けた取り組みや、両国間の貿易関係の重要性などさまざまな問題について協議した。
イエレン氏は、主要7カ国(G7)や20カ国・地域(G20)、その他の国際的枠組みを通じて共通の優先課題を前進させる上で、カナダと緊密に連携したい考えも伝えたという。
カナダ側の発表によると、フリーランド氏は、カナダから米国に原油を運ぶ「キーストーンXLパイプライン」の建設認可をバイデン米大統領が取り消したことや、米国が政府調達で国内製品を優先する「バイ・アメリカン条項」について懸念を表明した。