[ベルリン 9日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が発表した1月の貿易統計は、輸出(季節調整済み)が前月比1.4%増となった。
対中輸出が拡大した。製造業は今年、好調なスタートを切った。
2020年12月の輸出は0.4%増に上昇修正された。
1月の輸入は前月比4.7%減。2020年12月の輸入は前月比横ばいに上方修正された。
ロイター調査では、輸出は1.2%減、輸入は0.5%減と予想されていた。輸出は最も楽観的な予想を大幅に上回った。
貿易黒字は222億ユーロに拡大した。
対中輸出は前年比で3.1%増加した。
欧州連合(EU)向けの輸出は前年比6.0%減。英国向け輸出は29%減、対米輸出は6.2%減だった。
VPバンクのチーフエコノミスト、トマス・ギッツェル氏は、輸出全体の増加について「極めてポジティブなサプライズだ」とし、今後さらに輸出が拡大すると予想した。
同氏は「このため、純輸出は、民間消費の落ち込み全体を一部相殺できる。ただ、完全には相殺できないため、第1・四半期のドイツ経済は、差し引きではマイナス成長になる」と述べた。
エコノミストの間では、第1・四半期のマイナス成長と第2・四半期の景気回復を予想する声が多い。
ドイツでは、輸出依存度の高い製造業が好調だが、国内中心のサービス業はロックダウン(都市封鎖)の影響で低迷している。
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