[フランクフルト 9日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は9日、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)に絡む保有債券の償還額が先週は63億ユーロと、前週の49億ユーロから拡大したと明らかにした。
この結果、PEPPの週間の債券買い取り額は、グロスベースで182億ユーロだったことが分かった。償還の影響を除いても、買い取り額は過去の平均である197億ユーロを下回っているほか、前週からは8%弱の伸びにとどまっており、最近の債券安に対するECBの姿勢が問われそうだ。
IFRのシニアアナリスト、スティーブン・バウ氏は、ECBが債券利回りの上昇に関して口先介入を強めている割には、PEPPの買い取りが伸びておらず、多くの疑問が残ると指摘した。
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