[台北 10日 ロイター] - 台湾の行政院(内閣)主計総処の朱沢民・主計長は10日、今年の域内総生産(GDP)伸び率は5%程度になる可能性があるとし、先月の主計総処の予想を上回る見通しを示した。輸出増が背景という。
主計総処は2月、輸出と半導体需要の強い回復が新型コロナウイルス感染拡大による打撃からの脱却につながっているとし、2021年の実質GDP伸び率が7年ぶり高水準の4.64%になると予想。20年11月時点の予想(3.83%)から引き上げた。
朱・主計長は立法院(議会)で、GDPが実際5%増となる可能性があると発言した。
2020年の輸出は3452億8000万ドルと、単年としては過去最高となった。コロナ禍の在宅勤務で必要なラップトップコンピューターやタブレット端末、スマートフォンなどに対する世界的な需要に押し上げられた。