[フランクフルト 22日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が3月19日までの1週間に買い入れた債券は、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)が差し引き210億5000万ユーロと、前週の140億0800万ユーロから50%増加した。
ECBは今月の理事会で、金利の上昇を抑えるため、次の四半期の資産購入をこれまでより「かなり速いペースで実施する」ことを決定しており、金利抑制に向けた姿勢を改めて示した格好だ。
他の買い入れプログラムも含めた購入額も差し引き280億ユーロと、前週から50%近く伸び、昨年12月4日の週以来の大きさとなった。
こうした中、ECB理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は22日、債券買い入れの加速は一時的な措置で、ユーロ圏の成長やインフレが上振れるまでの借り入れコスト低下につながるとの見方を示した。