[ワシントン 11日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は11日、インフレ高進の兆候について、米連邦準備理事会(FRB)が懸念する水準には程遠く、むしろFRBの金融政策が奏功していることを示す歓迎すべき兆候との認識を示した。
ブラード総裁はCNBCとのインタビューで、インフレ率が2021年に2.5─3%に達する可能性があり、「22年も2.5%となる可能性がある」と予想。「インフレの2%超えを容認するFRBの政策にとり朗報だ」とした。
雇用については、大幅な増加を想定するのは「幾分、時期尚早」とした。住宅市場は「極めて力強い」とし、供給が需要に対応できることを望むとした。
また、FRBがテーパリング(量的緩和の縮小)もしくは政策の変更を巡り検討を始める前に、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)からの「一段と底堅い」脱却を確認したいと述べた。