［２４日 ロイター］ - ＜ロンドン株式市場＞ 上昇して取引を終えた。一般消費財や石油株が好調だった。
賭け業者のフラッター・エンターテイメントとオンラインカジノなどを運営するエンテイン、ケータリングサービス大手コンパスは２．１％から２．８％上昇した。
石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルとＢＰは０．７％と１．３％それぞれ上昇した。
食品大手プレミアフーズは５．９％高だった。証券会社が目標株価を引き上げたことが好感された。
中型株では映画館運営のシネワールド・グループが３．２％高だった。新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるための封鎖措置が解除された英国で観客が予想以上に多かったことが好感された。ソニー・ピクチャーズの映画「ピーターラビット２／バーナバスの誘惑」が好調だった。
＜欧州株式市場＞ 続伸して取引を終えた。過去最高値に迫る水準を維持している。テクノロジー株が好調だった。投資家は、好調な企業利益が相場の追い風となるとの見方だ。
ＳＴＯＸＸ欧州６００種テクノロジー株指数は０．９９％上昇した。一方、銀行株指数や資源株指数などの景気循環株はマイナス圏で取引された。
ＵＢＳグローバル・ウェルス・マネジメントのマーク・ハフェル最高投資責任者（ＣＩＯ）は「直近ではリフレ・トレードや、エネルギーと金融などの部門に注目しているが、成長株やテクノロジー株ほど面白くない」と指摘。「世界の株式相場は新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）前に付けた高値を約２０％上回ったが、利益の好調な伸びや、依然低水準にある国債利回りと比べて株価のバリュエーションが妥当であることから、相場は上向きだ」との見方を示した。
オーストリアとデンマーク、ハンガリー、ノルウェー、スイス、ドイツは祝日のため休場だった。
映画館運営のシネワールド・グループは３．２％高。数カ月に及んだ封鎖措置が緩和され、映画「ピーターラビット２／バーナバスの誘惑」の観客が予想以上に多かったことが買い材料となった。
欧州中央銀行（ＥＣＢ）のラガルド総裁は２１日、１兆８５００億ユーロ（２兆３０００億ドル）のパンデミック緊急購入プログラム（ＰＥＰＰ）の縮小について討議するのは時期尚早との考えを示し、買い安心感が広がった。
＜ユーロ圏債券＞ 域内国債利回りの大半が安定的に推移した。前週末に欧州中央銀行（ＥＣＢ）のラガルド総裁がハト派的なコメントをしたことで、利回りは直近で付けた数カ月ぶりの高水準を下回る水準で推移した。
経済指標の発表が乏しく欧州の一部の国が祝日を迎える中、債券市場の商いは限定的だった。投資家は今週発表される米インフレ指標に注目している。
債券市場は全体的にここ最近の利回り上昇が一服。前週には堅調な経済成長を背景にＥＣＢが間もなく債券買い入れペースを鈍化させるとの見方から、ドイツ１０年債利回りが２年ぶりの高水準に上昇。イタリア債利回りも昨年９月以来の高水準を付けていた。
この中、ＥＣＢのラガルド総裁が２１日、１兆８５００億ユーロのパンデミック緊急購入プログラム（ＰＥＰＰ）の縮小について討議するのは尚早との考えを示した。
コメルツバンクのアナリストは「ラガルド総裁の発言と資金フローの改善により、ドイツ債の回復が継続する可能性がある」とした。
ドイツ１０年債利回りは横ばいのマイナス０．１４％。前週付けた２年ぶりの高水準を約６ベーシスポイント（ｂｐ）下回っている。今月は約６ｂｐ上昇した。
一方、ソシエテ・ジェネラルのシニア金利ストラテジスト、ホルヘ・ガラヨ氏は「利回りが上昇する可能性はまだある。ドイツ債利回りはプラス圏に浮上し、年末までに０．１％に達するだろう」と指摘。新型コロナウイルスワクチンの配布と明るい経済見通しにより、ＥＣＢによるテーパリング（量的緩和縮小）に関する議論は現時点で時期尚早だが、年内に債券買い入れを鈍化させる可能性が高いと述べた。
次回のＥＣＢ理事会は６月１０日に予定されている。
＜為替＞ 欧州終盤 アジア市場終盤 コード
ユーロ／ドル 1.2207 1.2197
ドル／円 108.80 108.74
ユーロ／円 132.84 132.66
＜株式指数＞ 終値 前日比 ％ 前営業日終値 コード
ＳＴＯＸＸ欧州６００種 445.07 +0.63 +0.14 444.44
ＦＴＳＥユーロファースト３００種 1715.51 +1.71 +0.10 1713.80
ユーロＳＴＯＸＸ５０種 4035.58 +9.80 +0.24 4025.78
ＦＴＳＥ１００種 7051.59 +33.54 +0.48 7018.05
クセトラＤＡＸ 15437.51 +67.25 +0.44 15370.26
ＣＡＣ４０種 6408.49 +22.08 +0.35 6386.41
＜金現物＞ 午後 コード
値決め 1880.15
＜金利・債券＞
米東部時間13時56分
＊先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード
３カ月物ユーロ 100.54 0.00 100.54
独連邦債２年物 112.03 -0.01 112.04
独連邦債５年物 134.52 +0.06 134.46
独連邦債１０年物 169.32 +0.18 169.14
独連邦債３０年物 199.66 +0.32 199.34
＊現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード
独連邦債２年物 -0.651 -0.002 -0.659
独連邦債５年物 -0.530 -0.013 -0.520
独連邦債１０年物 -0.138 -0.014 -0.129
独連邦債３０年物 0.421 -0.008 0.425