[ベルリン 9日 ロイター] - ドイツ憲法裁判所は9日、欧州連合(EU)による特許裁判所の設立阻止を目指した訴えを退けた。長年にわたって改革を阻んできた障害が解消された。
EUは2013年に統一特許裁判所の設立で合意し、独連邦議会は昨年12月に必要な法律を可決したが、差し止めを求めて2件の訴訟が起こされていた。
原告側はEUの統一裁判所について、独憲法で認められた民主的自決権を侵害していると主張した。また2013年の合意は国内法よりもEUの優位性を認めるもので誤りと訴えた。
これに対し憲法裁は基本的な権利が侵害される恐れを原告は十分に証明していないとして訴えを退けた。