[フランクフルト 10日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は9日遅く、ユーロ圏中央銀行間の決済システム「ターゲット2」を利用している金融機関に対し、同システムの情報制御モジュール(ICM)にアクセスできない問題が発生したと通知した。決済は可能だが、取引管理や口座残高の確認ができなくなったという。
不具合は9日1615CEST(中央欧州夏時間)頃に発生し、ターゲット稼働終了時間の2時間半後に当たる2030CESTに解消された。広報担当者によると、今回の不具合による影響は銀行や中央銀行、市場インフラ企業など「相当数の参加企業」に及んだという。
同システムの1日当たりの決済金額は約2兆ユーロ(2兆3400億ドル)。昨年も機能停止が相次ぎ、ECBが独自調査などに着手していた。