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中国人民銀、1年物MLFで予想上回る資金供給 景気減速に対応

発行済 2021-08-16 10:58
更新済 2021-08-16 14:09

[上海 16日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は16日、1年物の中期貸出制度(MLF)を通じて金融機関に6000億元(926億4000万ドル)を供給した。金利は2.95%で前回と変わらず、16カ月連続で据え置いた。市場では予想を上回る資金供給額だったとの声が聞かれた。

新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大や、豪雨・洪水、最近の統計で浮き彫りになった景気の減速で追加緩和策が必要との指摘がある中、今回の資金供給は景気下支えを意図していると市場ではおおむね受け止められた。

人民銀は声明で、MLFを通じたこの日の資金供給は17日に期日を迎える7000億元のMLF融資のロールオーバーだとした。実質的に1000億元の資金吸収となる。

今回のオペは「まずまず潤沢な」資金状況を維持しながら「金融機関の流動性需要を完全に満たす」ことが狙いだと説明。

「金融機関が7月の預金準備率引き下げで放出された資金の一部を、今月期日を迎えるMLF融資の返済に充てることができる点を考慮した」としている。

OCBC銀行の金利ストラテジスト、フランシス・チュン氏は「ロールオーバーの規模は予想よりも大きかった。しかし、先の預金準備率引き下げで供給された流動性で残りの部分を補うという点に市場はやや失望感を覚えた。短期の公開市場操作さえも活用しなかったからだ」と指摘。

人民銀は当面、利下げする代わりに、銀行が資金調達コストの低下を貸出金利に反映させる状況を作り続ける可能性があり、今後4カ月に多額のMLF融資が期限を迎えるのを踏まえると、預金準備率を引き下げる可能性は排除できないと分析した。

公式データを基にロイターが算出したところによると、第4・四半期は3兆0500億元のMLF融資が期限を迎える。

人民銀は7月に予想外の預金準備率引き下げを発表。その一方で、第2・四半期の金融政策報告では政策の安定を強調し、市場で浮上していた利下げなど積極的な金融緩和期待に水を差した。

光大証券のシニアアナリスト、Wang Yifeng氏は「穏健な金融政策スタンスに変わりがない限り、MLF金利は簡単には調整しないだろう」と予想。

オックスフォード・エコノミクスのアジア経済担当責任者、ルイス・クジス氏は「政策当局者がマクロ政策スタンス全体を大幅に緩和することを志向しているとは思えない。ただ、政策当局者は大幅な減速を何としても回避したい姿勢を示し、上期よりも下期に成長支援策の実施に前向きになるとわれわれは予想している」と述べた。

人民銀はまた、期間7日のリバースレポで100億元を供給した。

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