[ワシントン 26日 ロイター] - 米労働省が26日に発表した8月21日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は35万3000件と前週から4000件増加し、5週間ぶりに悪化した。市場予想は35万件だった。
ただ、この時期は季節調整が難しい上、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響も受けており、これらが申請件数の増加につながった可能性もある。
調整前の申請件数は1万1699件減少し29万7765件となった。
8月14日までの1週間の継続受給件数は286万2000件で、前週から3000件減少した。
ムーディーズ・アナリティクスのシニアエコノミスト、ライアン・スイート氏は「パンデミックが持続し、デルタ変異株のまん延により悪化した場合、回復が遅れる可能性がある」と指摘。一方で、新型コロナワクチンの追加接種(ブースター接種)が予想より早く承認されれば、迅速な復職につながるとした。