40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

ノーベル経済学賞、米大学研究者3人に 最低賃金の影響など検証

発行済 2021-10-11 20:56
更新済 2021-10-12 08:36
© Reuters. スウェーデンの王立科学アカデミーは11日、2021年のノーベル経済学賞をデービッド・カード、ヨシュア・アングリスト、グイド・インベンスの3氏に授与すると発表した。提供写真

[ストックホルム 11日 ロイター] - スウェーデン王立科学アカデミーは11日、2021年のノーベル経済学賞を米カリフォルニア大バークレー校のデービッド・カード氏(65)、米マサチューセッツ工科大(MIT)のヨシュア・アングリスト氏(61)、米スタンフォード大のグイド・インベンス氏(58)に授与すると発表した。最低賃金引き上げなどの経済的影響を「自然実験」により確かめたことが評価された。

医学やその他の自然科学とは異なり、経済学では厳密に管理された実験を行うことは不可能。代わりに、実生活の状況を使って影響を調べるのが自然実験で、この手法は他の社会科学にも広がっている。

経済科学賞委員会のピーター・フレドリクソン委員長は「彼らの研究は、重要な因果関係に関する疑問に答える能力を大幅に向上させ、社会に大きな利益をもたらした」と述べた。

カード氏は、1990年代初めに米ニュージャージー州で行った最低賃金の引き上げがファストフード業界に与える影響を分析。最低賃金の引き上げは雇用減少を招く、という経済学の通説を覆した。

この研究については、米国で最低賃金引き上げの法制化を進める際、バイデン政権などが経験的な証拠(エビデンス)として活用している。

アングリスト氏は、MITが主催したオンライン会見でエリート公立学校への進学問題に関する研究について説明し、エリート公立学校の卒業生が優秀であることが多いのは、教育よりも選抜入学に関係があることが分かったと述べた。

ノーベル委員会は、自然実験は解釈が難しいが、アングリスト氏とインベンス氏は1990年代半ばに方法論上の問題を解決し、実験により因果関係について正確な結論を導き出せることを示したと評価した。

3人には賞金1000万スウェーデンクローナ(114万ドル)が贈られる。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます