[パリ 22日 ロイター] - フランスのルメール財務相は、来年の公的部門財政赤字が従来予想より若干多くなるとの見通しを示した。税収が増えるものの、エネルギー価格上昇の影響を緩和する施策などへの追加支出で打ち消されると説明した。
ただ、今年は新型コロナウイルス危機から経済が予想以上の回復を見せていることから、財政赤字は従来予想を下回るとした。
仏政府は今月、2021年の成長率予想を6%から6.25%に引き上げた。ルメール財務相によると、これにより税収が40億ユーロ(46億5000万ドル)増える可能性がある。来年も52億ユーロの税収増を見込む。
今年の財政赤字は国内総生産(GDP)比8.1%と、先月発表した予算案の想定(8.4%)を下回る見通し。来年の赤字予想は5.0%。約102億ユーロの追加支出を予定しているため、予算案の想定(4.8%)から引き上げた。追加支出の内、62億ユーロをエネルギー価格高対策に振り向ける。