[8日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は8日、新型コロナウイルスの感染拡大で引き起こされた景気後退で、失業したのは男性よりも女性の方が多かったとし、米経済が潜在能力を十分に発揮するにはジェンダーギャップの解消が重要になるとの考えを示した。
パウエル議長はFRBが主催した男女格差と経済に関するオンライン会議で「長年にわたる男女格差が生産性の圧迫要因になっている」とし、格差を解消しなければ米経済は潜在能力を完全に発揮できないと述べた。
議長は、経済が引き続き回復する中、パンデミック(世界的大流行)を通して得られた教訓はジェンダーギャップ解消に向けた一助になると述べた。ただ金融政策の見通しに関する直接的な言及はなかった。