[8日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のエバンス総裁は8日、インフレ率の高止まりについて以前に比べやや懸念しているものの、米連邦準備理事会(FRB)が2023年までに利上げする必要はないと述べた。
講演後、記者団に対し「22年にはインフレ率がより高水準で推移するだろう」した一方、物価上昇のほとんどが供給面でのショックによるものであり、その緩和が見込まれることから、引き続き忍耐強くいられるとの指摘。インフレ期待が大幅に高まった際には22年の利上げを検討することは「確かに」理にかなっているとしながらも、自身の見解としては「23年まで(利上げは)ないだろう」とした。
テーパリング(量的緩和の縮小)に関しては、ペース変更のハードルは「それなりに高い」とした。