[シンガポール 3日 ロイター] - シンガポール貿易産業省が3日に発表した2021年の国内総生産(GDP)速報値は前年比7.2%増加し、伸び率は10年以来の高水準だった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で20年は5.4%減と過去最悪のマイナス成長を記録していたが、21年は急回復を遂げた。
政府の公式予想とほぼ一致した。
シンガポールのGDPは、世界的な金融危機から回復した2010年は14.5%増加した。
MUFGのアナリスト、ジェフ・ン氏は、今後について「成長は相対的に力強いものになる。世界経済が上向くにつれ、海外の需要が支援されるだろう」とした上で「主な脅威は引き続きインフレだ」とした。
21年第4・四半期のGDPは前年同期比5.9%増で、伸び率はロイターがまとめたアナリスト予想の5.4%を上回った。季節調整済みの前期比は2.6%増で、第3・四半期の1.2%増から加速した。