執筆:Yasin Ebrahim
Investing.com - 米連邦準備制度理事会(FRB)のLael Brainard理事は、これまで高位な回復をみせてきた経済成長を止めることなく、インフレ率を2%まで低下させることが、FRBの優先事項であると強調するとみられる。
Brainard理事は、木曜日に予定されている上院銀行委員会の公聴会を前に、「インフレ率は高すぎる。(中略)FRBの金融政策は、すべての人が経済の回復を享受できるようにしながらも、インフレ率を2%に戻すことに焦点を合わせている」と発言した。
この発言は、米国のインフレ率が12月までの2021年通年で7%上昇し、1982年以来でインフレ率は最も高いものであることを示す経済指標が発表されたのとほぼ同じタイミングでの声明となった。
「今日、経済は歓迎すべき成長を遂げているが、パンデミックは引き続き逆風として意識されている。FRBの優先事項は、これまでに享受した恩恵を守り、完全な回復を下支えすることだ」とBrainard理事は話す。
同理事はまた、FRBのもう一つの役目である労働市場の改善についても言及した。
同理事によれば、「過去50年間にみられた経済成長局面の中で、今回最も強力な経済成長の回復と低位な失業率がみられている」。
「過去1年間で、失業率は2.8%ポイント低下し、様々な民間予測によれば、経済成長率は5.5%程度と推定されている」とのことである。