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世界債券発行額、22年は2%程度減へ、金利上昇圧迫=S&P予測

発行済 2022-02-01 01:23
更新済 2022-02-01 01:27

[ロンドン 31日 ロイター] - 格付け会社S&Pグローバルは31日、金利上昇によって2022年の世界での債券発行額が前年より2%程度減少するとの予測を発表した。非金融企業の債券発行額は5―15%減り、銀行や金融機関の金融関連は横ばい、または緩やかに伸びるとの見通しを示した。

21年の世界での債券発行額は、政府の借り入れを除いて9兆ドルとなった。しかし、米連邦準備理事会(FRB)が年内に政策金利を多ければ5回引き上げるとの観測から、今年は借入金利が急上昇している。

S&Pは報告書で「世界での債券発行額は22年に2%減少すると予測している。これは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の経済活動への回復と一致すると予想しているものの、下向きリスクがある」と指摘。「われわれの予測に対する主要なリスクは、FRBがインフレ対策に積極的に対応しすぎて、金利の急騰や市場の凍結、経済活動や収益の低下を招くかどうかだ」と説明している。

その他の不確実性として、世界での選挙動向、パンデミックの進展、地政学的リスクなどを挙げた。

非金融企業の債券発行額は21年に3兆ドル弱だった。一方、金融関連の発行額は21年に16%増の3兆0700億ドルだった。

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