[ロンドン 1日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)が1日発表したデータによると、12月の住宅ローン承認件数は7万1015件と、前月の6万7859件から増加した。ロイターがまとめた市場予想では6万6000件に減少すると見込まれていたが、ロックダウン解除後の住宅市場の強さと、オミクロン株の経済への影響が限定的なことを示した。
この日、英住宅金融会社ネーションワイドが発表した1月の英住宅価格は、1月としては2005年以来の大幅上昇となった。
ナイト・フランク・ファイナンスのマネジングディレクター、サイモン・ガモン氏は「(住宅)市場は昨年のような活況さはないものの、購入意欲とイングランド銀行の再利上げ前にした借り換え需要は不足していない」と述べた。
12月の消費者向け融資の純増幅は8億3100万ポンド(11億2000万ドル)となり、市場予想と一致した。
キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、アダム・ホイズ氏は「昨年末にオミクロン株感染者が急増し、消費者には若干慎重となったが、経済は崩壊していないようだ」と述べた。
昨年第4・四半期の消費者向け融資は年率で5.5%増加し、行動制限が始まる前の20年2月までの3カ月以降で最大の伸びとなった。