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欧州市場サマリー(2日)

発行済 2022-02-03 05:39
更新済 2022-02-03 05:45

[2日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続伸して取引を終えた。鉱業株や生活必需品株が買われて相場をけん引したほか、イングランド銀行(英中央銀行)が3日の金融政策委員会(MPC)で追加利上げを決めるとの見方を背景に、銀行株も上昇した。

英中銀が政策金利を50ベーシスポイント程度引き上げるとの観測から英国債利回りが上昇し、FTSE350種銀行株指数は0.85%値上がりした。英2年物国債利回りは2011年5月以来の高水準、5年債利回りは18年10月以来の高水準付近で推移している。

エクイティ・キャピタルの首席マクロエコノミスト、スチュアート・コール氏は「MPCは25ベーシスポイントの利上げでは、インフレがそれほど深刻ではない場合と同じようには物価上昇の押し下げ圧力とならない可能性があることを懸念しているかも知れない」と述べた。

堅調な金属価格を背景にスイスの商品取引・資源大手グレンコア、英資源大手のリオ・ティントはそれぞれ0.9%、0.1%上げた。

ドル相場が引き続き軟調なことから銅価格はやや値上がりし、金価格は心理的な節目の1オンス=1800ドル近辺で推移している。

中型株で構成するFTSE250種指数は0.37%高。工業株の好調が相場を押し上げた。

個別銘柄では、オンラインスーパー大手オカドが5.7%上昇。クレディ・スイスが投資判断を2段階引き上げたことが好感された。

携帯電話サービス大手のボーダフォンは3.4%高。順調に通期の業績見通しの達成に向かっており、第3・四半期のグループサービス売上高が2.7%増加したと発表したことが買い材料となった。

<欧州株式市場> 3日続伸して取引を終えた。3日に開かれる主要中央銀行の決定を前に、2021年第4・四半期の好調な決算や、合併・買収(M&A)の可能性が利上げへの懸念を上回った。

フランスのITコンサルティング会社アトスは8.2%上昇。フランスの防衛・電子機器大手タレスが、アトスのサイバーセキュリティー部門の買収を検討しているとのロイターの報道が材料視された。一方、タレスは3.1%下落した。

好調な決算発表が相次いでおり、スウェーデンの大手測定器メーカー、ヘキサゴンは4.5%上昇。四半期の利益が過去最高水準となり、市場予想を上回ったのが好感された。

ドイツのシリコンウエハーメーカー、シルトロニックは1.1%下落。四半期のEBITDA(税引前利益に減価償却費を足した利益)は17%増加したが、台湾の同業環球晶円(グローバルウェーハズ)による買収が成立しなかったのが響いた。

インフレ高進を背景に中銀が利上げするとの見方が強まっており、焦点は3日に開かれる欧州中央銀行(ECB)とイングランド銀行(英中央銀行)の会合に移っている。

コメルツ銀行の金利ストラテジスト、ライナー・グンターマン氏とハウケ・シームセン氏は「より持続的なインフレに対する欧州中央銀行(ECB)の見方が、明日の重要なポイントになる」と指摘した。

STOXX欧州600種金融サービス株指数は1.13%上昇し、利上げが進むとの見通しが相場を押し上げた。銀行株指数は0.62%上昇した。

リフィニティブのデータによると、欧州企業の第4・四半期利益は、前年同期比55%増の1143億ユーロ(1289億ドル)になる見通し。先週時点の51%増の見通しから上昇した。

<ユーロ圏債券> ドイツ債利回りが上昇し数年ぶりの高水準を付けた。ユーロ圏の1月のインフレ率が予想外に加速し過去最大の伸びを記録したことを受け、欧州中央銀行(ECB)が早ければ7月に利上げを決定するとの観測が強まった。

欧州連合(EU)統計局が2日発表した1月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は、前年比上昇率が5.1%となり、過去最大だった12月(5%)を上回った。4.4%に鈍化すると見込まれていたが、予想外の記録更新となった。

ピクテ・ウェルス・マネジメントのストラテジスト、フレデリック・デュクロゼ氏は、ユーロ圏HICP速報値は、コンセンサス予想に対してこれまでで最大のインフレサプライズだったと述べた。

一方、シティのアナリストは、当初のコンセンサスは前年比4.4%とされていたが、ドイツ、フランス、スペインの現地のインフレ指標を受けて、市場の期待はすでに高まっていたとした。

ドイツ10年債利回りは1ベーシスポイント(bp)上昇の0.058%と2019年4月以来の高水準となった。5年債利回りはマイナス0.217%と18年12月以来の、2年債利回りはマイナス0.446%と16年初以来の高水準となった。

市場では3日のECB理事会でのラガルド総裁の発言が注目されている。

ケンペン・キャピタルのシニア投資ストラテジスト、ヨースト・ファン・リーンダース氏は「あす、インフレや22年の利上げの可能性についてラガルド氏のトーンが変われば、ECBの政策スタンスが変化し、債券市場に影響を与えるかもしれない」と述べた。

2日の金融市場では一時、7月の10bp利上げを完全に織り込んだ。また、12月までに30bpの利上げが決定される確率はほぼ100%となっている。

ベレンベルクのアナリストは「データはさらなる物価上昇を示唆しているため、ECBはインフレ予想を現在の22年で3.2%、23年で1.8%から上方修正する必要がある」と指摘。「ECBはインフレ見通しを引き上げると同時に、利上げも検討しなければならない。おそらく3日のECB理事会ではサプライズがもたらされるだろう」とした。

イタリア10年債利回りは1.43%と小幅に上昇。独伊10年債の利回り差は137bpで変わらずだった。

<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード

ユーロ/ドル    1.1297 1.1279

ドル/円 114.37 114.62

ユーロ/円 129.23 129.30

<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード

STOXX欧州600種 477.01 +2.15 +0.45 474.86

FTSEユーロファースト300種 1860.45 +6.85 +0.37 1853.60

ユーロSTOXX50種 4222.05 -2.40 -0.06 4224.45

FTSE100種 7583.00 +47.22 +0.63 7535.78

クセトラDAX 15613.77 -5.62 -0.04 15619.39

CAC40種 7115.27 +15.78 +0.22 7099.49

<金現物> 午後 コード

値決め 1799.85

<金利・債券>

米東部時間13時53分

*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード

3カ月物ユーロ 100.54 0.00 100.54

独連邦債2年物 111.83 -0.03 111.86

独連邦債5年物 131.97 -0.14 132.11

独連邦債10年物 168.66 -0.10 168.76

独連邦債30年物 202.90 +0.88 202.02

*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード

独連邦債2年物 -0.467 +0.012 -0.525

独連邦債5年物 -0.228 +0.025 -0.256

独連邦債10年物 0.039 +0.004 0.034

独連邦債30年物 0.288 -0.029 0.314

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