[14日 ロイター] - 米労働市場が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)から回復するに伴い転職率が記録的な水準に上昇し、2021年のインフレ率をほぼ年間を通じて約1%ポイント押し上げたことが分かった。シカゴ地区連銀が14日に論文を発表した。
労働者がより高い賃金を求めたためで、21年の物価上昇のうち転職の影響が約20%を占めていたことを意味する。
21年は求人数が急増したことから、毎月平均約400万人がより良い給与や待遇を求めて転職。転職者数が記録的な水準に達した。
この調査の共同執筆者であるシカゴ連銀シニアエコノミスト、レオナルド・メロシ氏は「労働者の求職傾向は、インフレの重要な要因だ」と述べた。一方、インフレに影響を与える要因は労働市場の変化だけではないとも指摘。サプライチェーンの混乱やその他の要因もより大きな要因であるとした。