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英賃金、10―12月は前年比+4.3%に加速 利上げ圧力強まる

発行済 2022-02-15 16:56
更新済 2022-02-15 19:27
© Reuters.     英国の公式統計によると、2021年10─12月の被雇用者総数は3万8000人減少し、新型コロナウイルス流行に伴う厳しいロックダウンが敷かれていた昨年2月までの3カ月間

[ロンドン 15日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が15日発表した2021年10─12月の賃金は、前年比4.3%増と、9─11月の4.2%増から伸びが加速した。冬季の賞与が前年を上回った。

賃金上昇率は、ロイターがまとめたすべての市場予想とイングランド銀行(英中央銀行)の予測を上回った。

パンセオン・マクロエコノミクスのエコノミスト、サミュエル・トゥームズ氏は「12月の賃金上昇率の加速を受けて、来月の金融政策委員会でも再び利上げ圧力がかかるだろう」との見方を示した。

求人数は130万人弱と過去最高を更新した。

2021年10─12月の被雇用者総数は3万8000人減少し、新型コロナウイルス流行に伴う厳しいロックダウン(都市封鎖)が敷かれていた昨年2月までの3カ月間以来の大幅な縮小となった。

オミクロン変異株が欧州で広がったことを受けた。

ONSによると、統計専門家が好むCPIHインフレ指標を用いた10─12月の実質賃金(基本給)は0.8%減少した。

CPIH調整後の実質賃金の減少は20年7月以来。CPIインフレ指標に基づく実質賃金はこのところ減少していた。

10─12月の失業率は4.1%で、ロイター調査による多くのエコノミストの予想と一致した。

1月の被雇用者数は10万8000人増加し、下方改定された12月の13万1000人増から伸びが鈍化した。

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